ちょっと新鮮味にかけますが、総合規制改革会議というのがあります。
いわゆる規制緩和推進としての小泉政権の目玉の一つです。
議長には、宮内義彦:オリックス株式会社代表取締役会長兼グループCEO
そうそうたる肩書きの議長代理、委員の面々が名を連ねていますが、「聖域なき改革」を旗頭に改革に邁進しているかと思いきや、個人的にはどうかと思います。
平成13年9月17日(月)午後2時05分から同3時00分、虎ノ門代23森ビル5階で行われた、総合規制改革会議医療
WGヒアリングでのないようですが、歯科医師会の代表が、
(1)医療に関する徹底的な情報開示とIT化の推進
(2)診療報酬体系の見直し
(3)保険者機能の強化
(4)医療分野における競争原理の導入と効率化
その他の説明を行ったところ、
専門委員のK氏が高圧的に厳しい態度で
○歯科医師会の意見は、前近代的な考え方であり、21世紀の考えに変えるべきだ。
○歯科に於ける病・診連携はどうなっているのか。
○第三者の評価機構はあるのか
○質の評価はどのようにするのか
○いずれも歯科医師会は体制ができているのか
意見交換の場とはいえない険悪なムードになった。その高圧的な根拠は、
「自分(K氏)の子供が2週間ごとに矯正歯科にかかっているが、虫歯が5本できた。素人でもわかる虫歯なので、それをたずねたところ、虫歯は見ていないといわれた。」
ということであった。
歯科医師会の代表が、「それが事実なら遺憾なことですが、その矯正歯科医は非会員の可能性もあり、生涯研修制度
の実施も知らない可能性もあるのでは」とたずねたところ、K氏は[その先生はアメリカにも行って勉強している。」といい、
「アメリカが優れているとは思えないが?」「そんなことは言っていない。」などと総合規制改革会議医療ヒヤリングからか
け離れた議論になってしまった。
その後も噴飯ものの議論がなされたのだが、結局時間切れで、議論半ばで終了となった。
結局聞き置くだけの、セレモニーとなったとのことであったらしい。
聖域なき改革というのは、聞こえが良いがよっぽどの聖人君主か、公正無私で尚且つ将来を見通せる超人でないと実行できないのではないだろうか。
あと、K氏のホームページを見ているとISO9001を取得しているとのことで、宣伝文句にしていますが、このような院長が主催していることを考えると、あまり誇れるものではないのではと思います。
ちなみに、歯科医院でのISO9001の取得の手引きを手に入れましたが、自動車学校のように企業が取得の手伝いを請け負っていて、個人認証コースで受講料450万円目標取得期間9ヶ月、コンサルタント交通費宿泊費など別料金で、追加訪問指導1日20万円。
グループ認証コース受講費270万円目標取得期間6か月グループ会費月5万円その他もろもろ。
個人の零細歯科医院には無縁のシステムでした。